停電時にできること|家庭での備えと対策

停電に備えてランタンとポータブル電源を使うリビングのイメージ

「停電になったら何が困るんだろう?」

そう思って調べてみたら、意外と盲点が多くて驚きました。

電気が使えなくなるだけ、と思っていたのですが、実際に停電を経験した方の声を見ると「一番困ったのは携帯の充電」「ラジオがなくて情報が取れなかった」という声がたくさん。

停電になった時にあなたが1番困ることは何ですか?

「携帯の充電ができなくなること」

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2019年の台風15号では、千葉県で最大2週間も停電が続いた地域がありました。「2週間ほど電気が使えなくて困った」という声も。

この記事では、停電時に困ることと、家庭でできる対策をまとめました。今すぐできることから、もう一歩進んだ備えまで紹介します。

停電時に使えなくなるもの・困ること

まず、停電したら具体的に何が使えなくなるのかを整理してみます。

「電気が止まるだけでしょ?」と思うかもしれませんが、現代の生活は想像以上に電気に依存しています。

照明・情報

照明が使えなくなるのは当然ですが、夜の停電は想像以上に暗いです。

街灯も、周りの家の明かりも消えるので、本当に真っ暗。懐中電灯がどこにあるか、暗闘の中で探すのは大変です。

テレビ・インターネットも使えなくなります。Wi-Fiルーターも電気で動いているので、停電すればネットにつながりません。

被災地なら全てとまりますね〜(中略)一番困ったのは「ラジオがない」こと。携帯電話と電池式充電機で対応しました。

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スマホがあっても充電が切れたら情報が取れない。これが停電の怖いところです。

冷蔵庫・食品

冷蔵庫が止まると、中の食品が傷み始めます。

ただし、冷蔵庫は扉を開けなければ2〜3時間、冷凍庫は4〜6時間程度は温度を保てると言われています。停電したからといって、慌てて中身を確認しようと開けると逆効果です。

夏場の停電では、冷蔵庫の中身が全滅することも。普段から「冷蔵庫が止まったらどうする?」を考えておくと安心です。

冷暖房

エアコンが使えなくなるのは、季節によっては命に関わります。

真夏の停電は熱中症のリスクが高まりますし、真冬は低体温症の危険も。特に高齢者や小さなお子さんがいるご家庭は、冷暖房が使えない状況への備えが大切です。

水道・給湯

意外と知られていないのが、マンションの水道です。

高層マンションでは、ポンプで水を上の階に送っています。停電するとこのポンプが止まり、断水状態になることがあります。

水道、ガス、トイレなど気づかないところで電気が使用しているのかと思って心配になりました。

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また、給湯器も電気で制御されているので、ガス給湯器でもお湯が出なくなります。

今すぐできる停電対策【5つ】

停電対策というと「ポータブル電源を買わなきゃ」と思うかもしれませんが、まずは今すぐできることから始めましょう。

特別なものを買わなくても、今日からできる対策があります。

1. 明かりの確保

懐中電灯は、家族の人数分用意しておくのがおすすめです。4人家族なら4本。

停電時は家族がバラバラの場所にいることもあるので、1本では足りません。

また、ランタンがあると両手が使えて便利です。懐中電灯は手で持つ必要がありますが、ランタンなら置いて使えるので、食事や作業がしやすくなります。

蓄光テープを階段や段差に貼っておくと、真っ暗でも安全に移動できます。100円ショップでも売っているので、貼っておいて損はありません。

2. スマホの充電手段

モバイルバッテリーは、停電対策の基本です。

容量は10,000mAh以上あると安心。スマホを2〜3回フル充電できます。できれば20,000mAhくらいあると、数日の停電にも対応できます。

大切なのは、普段から充電しておくこと。いざという時に「バッテリーが空っぽ」では意味がありません。

私は寝る前に充電する習慣をつけています。これだけで、いつでも満タンの状態をキープできます。

3. 冷蔵庫対策

冷凍庫に保冷剤やペットボトル(水を入れて凍らせたもの)を入れておくと、停電時に冷蔵庫の温度上昇を抑えられます。

停電したら、冷蔵庫はできるだけ開けないのが鉄則。開けるたびに冷気が逃げてしまいます。

「何が入っているか」を普段から把握しておくと、開けずに済みます。

4. 調理手段

カセットコンロがあれば、停電時でも温かい食事が作れます。

ガスボンベは3本以上備蓄しておくのがおすすめ。1本で約1時間使えるので、3本あれば数日は持ちます。

ポイントは、普段から使うこと。鍋料理やホットプレート代わりに使えば、ガスボンベも自然とローテーションできます。「買ったけど使い方がわからない」という状態を避けられますし、備蓄品の期限切れも防げます。

これは食品のローリングストックと同じ考え方ですね。

5. 現金の準備

停電するとATMが使えません。キャッシュレス決済も、お店のレジが動かなければ使えないことがあります。

普段はキャッシュレス派の方も、数万円の現金を手元に用意しておくと安心です。

停電が起きたときの行動

実際に停電が起きたら、どう行動すればいいでしょうか。

手順を知っておくだけで、パニックにならずに済みます。

停電直後にやること

1. 安全確認

まず、自分と家族の安全を確認します。暗闘で動き回ると転倒の危険があるので、まずは落ち着いて。

2. ブレーカーの確認

自宅だけの停電か、地域全体の停電かを確認します。ブレーカーが落ちているなら、使いすぎによる停電かもしれません。

窓から外を見て、周りの家も暗ければ地域全体の停電です。

3. 火の元の確認

調理中だった場合は、ガスの火を消します。

4. 情報収集

電力会社のウェブサイトや、ラジオで停電情報を確認します。スマホのバッテリーを節約するため、必要な情報だけ確認しましょう。

停電中の過ごし方

冷蔵庫は開けない

前述の通り、冷蔵庫は開けないのが鉄則です。

高熱機器のコンセントを抜く

アイロンや電気ストーブなど、高熱になる機器はコンセントを抜いておきます。復旧時に火災の原因になることがあります。

計画停電になったらコンセントは抜きますか?火災が怖いです。

「アイロン、電気ストーブはコンセント抜いて」

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パソコンは事前に電源を切る

計画停電など、事前にわかっている場合は、パソコンは停電前に電源を切りましょう。HDD動作中に停電すると、データが壊れることがあります。

復旧時の注意点

停電が復旧したとき、家中の電気が一斉につきます。

停電した後、必ず家中の電気やエアコンなどが一斉に付くのですが、どうにかなりませんか?

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この「一斉復旧」で、まれに過電流が発生し、家電が故障することがあります。

マンション全体が6時間以上電力が回復せず困らされました。復旧後に電化製品が多々故障。

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対策としては、停電中に一部の機器のコンセントを抜いておくこと。特に古い家電や、高価な機器は抜いておくと安心です。

もう一歩進んだ備え|普段使いできる電源

ここまでの対策で、短時間の停電には対応できます。

でも、台風や地震で数日〜数週間の停電になったら? モバイルバッテリーだけでは心もとないですよね。

そこで検討したいのがポータブル電源です。

モバイルバッテリーとポータブル電源の違い

項目 モバイルバッテリー ポータブル電源
容量 10,000〜20,000mAh 500〜2000Wh
使える機器 スマホ、タブレット 冷蔵庫、扇風機、電気毛布など
AC出力(コンセント) なし あり
価格 2,000〜5,000円 30,000〜150,000円

モバイルバッテリーは「スマホを充電するもの」。ポータブル電源は「家電を動かせるもの」と考えるとわかりやすいです。

ポータブル電源にはAC出力(普通のコンセント)がついているので、冷蔵庫や扇風機など、家庭用の電化製品を動かせます。

普段使いしながら備える

「でも、ポータブル電源は高いし、停電の時しか使わないのでは?」

そう思うかもしれませんが、実は普段使いできるんです。

電気代の節約

ソーラーパネルと組み合わせれば、日中に充電して夜使う、というサイクルで電気代を節約できます。ベランダでも使えるサイズのソーラーパネルがあります。

アウトドア・キャンプ

キャンプや車中泊で、スマホの充電はもちろん、電気毛布や扇風機も使えます。

ベランダ・庭作業

コンセントのない場所で、電動工具や掃除機を使いたい時にも便利です。

普段から使っていると、いざという時も慣れている

これが「普段使いで備える」の最大のメリット。「買ったけど使い方がわからない」「どこにしまったかわからない」という状態を避けられます。

ポータブル電源の普段使いについては、ポータブル電源の普段使い活用術で詳しく紹介しています。

どのくらいの容量が必要?

停電対策として考えるなら、最低500Whは欲しいところ。

  • 500Wh: スマホ充電(40回以上)、LED照明、扇風機
  • 1000Wh以上: 小型冷蔵庫も数時間動かせる

容量が大きいほど安心ですが、価格も上がります。まずは500〜1000Whクラスから検討するのがおすすめです。

選び方の詳細はポータブル電源の選び方を参考にしてください。

食品も「普段使い」で備える

停電対策というと電源に目が行きがちですが、食品の備えも大切です。

停電時は、冷蔵庫の中身が傷む可能性があります。そんな時に活躍するのが、常温保存できるレトルト食品や缶詰です。

ローリングストックという考え方

「非常食は買ったけど、気づいたら期限切れだった」

こんな経験、ありませんか?

ローリングストックは、普段から食べて、食べた分を補充するという考え方。期限切れを防げますし、いざという時も「食べ慣れたもの」で安心です。

停電時には、カセットコンロで温めて食べられます。

停電時におすすめの食品

  • レトルトカレー: 温めなくても食べられるタイプもあり
  • パックご飯: 電子レンジがなくても、湯煎で温められる
  • 缶詰: そのまま食べられる
  • カップ麺・即席麺: お湯があればOK

詳しくはローリングストックにおすすめの食品やレトルトカレーおすすめを参考にしてください。

まとめ|停電は「普段の延長」で乗り越える

停電対策は、特別なことをする必要はありません。

今すぐできること

  1. 懐中電灯・ランタンを取り出しやすい場所に
  2. モバイルバッテリーを常に充電しておく
  3. 冷凍庫に保冷剤・ペットボトルを入れておく
  4. カセットコンロとガスボンベを備蓄
  5. 現金を手元に用意

もう一歩進んだ備え

  • ポータブル電源を「普段使い」しながら備える
  • 食品もローリングストックで普段から備える

「備えっぱなし」ではなく「普段から使う」。これが、いざという時に慌てない秘訣です。

普段使っているものなら、停電時も慣れた機器で対応できます。

まずは今日からできることを、一つずつ始めてみてください。

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